五十崎の美しい棚田の景観を次代にのこすための酒造り
愛媛県内子町は静かで品格のある古い町。五十崎地区にある千代の亀酒造さんは1976年創業の老舗蔵です。八代目、九代目当主ともに登山家で山を愛し、自然に学んできた結果、酒蔵の果たす役割は「地域の快適環境の創造」であるということに行き着きました。
だから地元の米・地元の水・地元の空気から醸し出す酒造り、「いのちにこだわる酒造り」にとことんこだわり続けています。 本物の米づくりについては良心的な農家さんと農協と協力して土づくりから無農薬米を収穫、稲木(いなき)にかけ自然乾燥した良質の酒米をつくることに力を入れています。一切のごまかしのない純粋な原料米をより高精白して純粋で美味しいものをという考えから造りのほとんどが高品質の特定名称酒です。同町のみそぎ地区で契約栽培の無農薬有機米を磨きに磨いて造られ、
しずくしぼりでできあがった純米大吟醸を十年間寝かせた「銀河鉄道」はまさに千代の亀酒造美学の結晶ともいえます。